ー新築建売 不動産屋のマメ知識ー
☑限られた予算の中で家族が安心
して住める新築住宅を見つけたい
☑価格が手頃な建売住宅の購入を検討
しているが、品質面での不安もあり、
リスクやデメリットを知りたい
☑建売住宅が安い理由と購入ポイント
☑建売住宅をうまく選べば予算に合う
良質な住宅が購入できる
大学卒業後、大手ハウスメーカーに住宅営業として勤務後、2019年に明和住宅へ転職。
大手ハウスメーカーと地元工務店双方を経験しているため、両側の目線での住宅提案が可能。土地も扱う明和住宅において、セミオーダー形式による注文住宅のコストカット提案等、地元工務店ならではの柔軟性を活かした営業活動を行う。
皆さんこんにちは。
明和住宅スタッフ営業担当の坂本です。
マイホーム購入を検討する際、多くの方が「建売住宅」と「注文住宅」のどちらを選ぶべきか悩むことでしょう。一般的に、建売住宅は注文住宅よりも価格が安い傾向があります。
住宅金融支援機構が実施した「2022年度フラット35利用者調査」によると、2022年度の土地付注文住宅の全国平均価格は、建売住宅が約3,719万円であるのに対し、注文住宅は約4,693万円と、約974万円の差があります。
→2022年度 フラット35利用者調査結果<※参照>
建売住宅は注文住宅に比べて価格が安い傾向がありますが、その理由は決して住宅の質や出来栄えが劣っているからではありません。
では、なぜ建売住宅は注文住宅よりも安価なのでしょうか? この記事では、建売住宅が安い6つの理由と、価格が安い建売住宅を購入する際のポイントを解説します。
✔建売住宅が安いのはなぜ?
前提として、建売住宅が注文住宅よりも安い理由は、住宅としての質や出来栄えが劣っているからではありません。後述するような、設計の標準化やコスト削減といったハウスメーカーの企業努力によって、品質を保ちながらコストパフォーマンスの良い価格での提供を実現しているためです。
住宅選びにおいて大切なことは、その物件が自身の希望やライフスタイルにマッチしているかどうかです。その視点を欠くと、建売住宅であっても注文住宅であっても、満足を得られない場合があります。
→「建売にすればよかった…」と思ってしまうのはなぜ?理由と対策を解説<※関連コラム>
この章では、建売住宅を安く提供できる6つの理由を詳しく説明していきます。
●1. 建設資材を大量に仕入れるため
建売住宅が安価な主な理由の一つは、建築資材の大量仕入れによるコスト削減です。スケールメリットを活かし、資材や設備を一括購入することで、単価を大幅に抑えられます。
例えば、数百トンの木材や数千枚の屋根材を一度に購入すると、大量割引が適用されます。これにより、1棟あたりの建設コストが下がり、最終的な販売価格を抑えることが可能です。
さらに、自社で部材を生産する場合も、コストを抑えた生産が可能となり、全体的な価格低下につながります。このように、大量仕入れと生産の効率化によって安価な提供を実現しているのです。
●2. 土地を一括で購入するため
建売住宅の価格が安い理由として、土地の一括購入することによるコスト削減もあげられます。
広大な土地を一度に取得し、そこに複数の住宅を建設することで、個別に土地を買うよりも大幅なコスト削減が可能となります。
大規模な土地購入は交渉力を高め、相場よりも有利な条件で取得できることが多いです。例えば、10戸分の土地を一括購入すれば、1戸あたりの土地代を抑えられます。
また、田畑や山林を安価に買い取って開発する方法もあります。これらの土地取得方法により、最終的な販売価格を抑え、購入者にとって手頃な価格を実現しています。
建売住宅は、標準化された設計を使用することで、コストダウンを実現しています。あらかじめ用意された設計図を活用することで、個別の設計やカスタマイズが不要となり、設計段階のコストを大幅に削減可能です。
これにより、設計にかかる人件費や打ち合わせコスト、事務コストが抑えられます。注文住宅のように施主の要望に基づくオリジナルデザインを都度設計する必要もなく、その分リーズナブルな価格で提供できます。
●4. 効率的な施工方法を採用しているため
建売住宅の安さは、効率的な施工方法の採用によっても実現されています。標準化された間取りと資材を使用し、同じ設計図と施工方法を繰り返し用いることで、施工チームの熟練度が向上し、作業効率が大幅に高まります。
これにより、建設にかかるコストが削減され、全体の建設費用を低減。さらに、仮設トイレや足場などの設備を複数の住宅で共有できるため、人件費や資材のレンタル料も削減でき、結果として安価な価格設定を実現できます。
●5. 住宅展示場にかかるコストを抑えられるため
住宅展示場を持たないことも、コストを抑えられる一つの要因です。注文住宅では、モデルハウスの建設や維持に費用が必要ですが、建売住宅では完成物件をそのままモデルハウスとして活用できます。
これにより、建築費・維持費・光熱費・人件費などの追加コストを削減できます。
さらに、実際の完成物件を見て判断できる点も、購入者にとってのメリットといえるでしょう。
●6. 売れ残り物件が値引きされるため
建売住宅を安く提供できる理由として、売れ残り物件が値引きされやすいことも挙げられます。建売住宅は完成後すぐに販売されますが、売れ残った場合、在庫として抱えることが一般的です。
完成から1年以上経過した物件は「新築」から「未入居物件」となり、価値が下がります。また、買い手がつかない間、固定資産税や維持コストは発生します。例えば、4,000万円の物件が売れ残った場合、数十万円の固定資産税や維持コストがかかるでしょう。
これらのリスクを避けるため、早期売却を目指して値引きが行われることがあります。
一方、注文住宅にはこのような在庫リスクがないため、同様の理由での値引きは発生しません。
→建売住宅の値引き交渉は可能?成功しやすいタイミングや交渉<※参照コラム>
✔価格が安い建売住宅を購入する際のポイント
建売住宅を選ぶ際には、価格の安さだけでなく、さまざまな要素を考慮することが重要です。
これは、価格が安い物件に限らずどの住宅選びにおいても大切な点といえます。
ここでは、価格が安い建売住宅を検討する際に注意すべきポイントを6つご紹介します。
➡建売住宅って恥ずかしいの?購入時に押さえたい6つのポイント※関連コラム参照建売住宅は、コスト削減のため無駄のない合理的な間取りで設計されています。しかし、この合理性が必ずしも住む家族の生活スタイルに合うとは限りません。
標準化された間取りは多くのニーズを満たすよう設計されていますが、個別の家庭の要望に対応しきれない場合もあります。例えば、子供部屋が狭かったり、リビングとキッチンが離れていて家事動線が長くなったりと、住み始めてから不便を感じることもあります。
そのため、購入前に間取りを十分に確認し、自分たちの生活に適しているか慎重に検討することが重要です。長期的な視点で、快適な暮らしができるかどうかを見極めましょう。
●追加費用が発生するケースを事前に確認しておく
建売住宅の購入時には、契約前にオプション工事や追加費用の有無を確認することが重要です。必要な仕様がオプション扱いになっており、追加費用がかかるケースも想定されます。事前に把握しておかなければ、契約後に予算オーバーに気づくリスクがあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、内覧時に細部まで確認・質問を行い、必要な仕様のオプション扱いの有無や追加費用の概算を把握しておくことが大切です。不明点があった場合は、納得できるまで説明を求めることをおすすめします。
住宅自体の価格だけでなく、総合的なコストを考慮しましょう。
→建売住宅のオプション -基本・おすすめオプションや費用相場をご紹介-
建売住宅を購入する場合、外観・内装・設備などの仕様レベルが自分の希望や要求水準と合致しているかについて、よく確認する必要があります。特に、断熱性能や耐震性能といった住宅性能に関しては、建物によって仕様レベルの違いが顕著に表れます。
住宅性能評価制度を採用している物件では、評価ランクから性能を概ね把握できますが、採用していない物件では見極めが難しくなります。仕様レベルが希望と大きく異なる場合、立地条件を譲歩するなど、予算内で妥協点を探す必要があるかもしれません。
なお、明和住宅では「設計住宅性能評価」および「建築住宅性能評価」を実施しており、客観的な性能評価を提供しています。こうした情報を活用し、予算とのバランスを考慮しつつ、自分に合った物件を選定することが大切です。
建売住宅は大量に建築され、工期の制約もあることから、業者によっては施工ミスや手抜き工事のリスクもゼロではありません。これを防ぐ有効な方法として、ホームインスペクション(住宅診断)の活用が挙げられます。
ホームインスペクションでは、専門家による建物の施工状況や不具合に関する詳細な検査・報告が行われます。これにより、基礎のひび割れや構造の不備、防水処理の不良などを事前に発見することが可能です。
基礎工事や構造工事、防水工事など、建築の節目で検査を行うことが理想的ですが、完成済み物件でも診断は受けられます。
また、ホームインスペクションを実施できない場合でも、建築途中の現場写真や記録などで施工状況を確認することで、安心感が得られるでしょう。このような確認作業を通じて、購入後のトラブルを未然に防ぐことで、安心して住宅を購入できます。
※明和住宅では、イノスの検査を受けています。
建売住宅の購入では、地盤の状態を把握しておくことも重要です。特に、もとが田畑や山林だった土地を転用した住宅地の場合、地盤の強度に注意が必要です。地盤の強度は安全性に直結するため、地盤調査を行い、結果を確認しておきましょう。
確認方法としては、販売会社に地盤調査報告書の提示を求め、専門家による説明を受けることをおすすめします。その土地が過去に地盤改良工事が行われていた場合は、その詳細も確認しましょう。不安がある場合は、ホームインスペクションを活用し、地盤調査報告書を精査した上で、アドバイスを受けるのも選択肢です。
なお、明和住宅では地盤調査・地盤改良を標準仕様で実施しており、安全性への配慮を重視しています。こうしたハウスメーカーの取り組みも、住宅選びの際の参考にしてください。建売住宅は、物件が未完成や建築途中の状態で販売されているケースもあります。このような状況で、購入者側の都合による早期完成や引き渡しを要求すると、施工業者に対して過密なスケジュールを強いることになるため注意が必要です。
スピード優先の工事は施工ミスを招きやすく、入居後に壁のひび割れや雨漏りなどのトラブルが発生する可能性が高まります。長期的な居住性の確保のためには、適切な工期のなかで、丁寧な施工を行ってもらうことが重要です。建売住宅は、土地の一括購入や効率的な施工方法によってコストを抑えることで、安価でありながらも高品質な住宅の提供を実現しています。
建売住宅の購入時には、価格以外にも生活スタイルとの適合性や追加費用の有無、仕様のレベル、施工品質、地盤状況など、多くの要素を慎重に検討する必要があります。そのため、信頼できるハウスメーカー選びが非常に大切です。
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住宅購入は生涯に一度の大きな決断なので、充分なリサーチと慎重な検討が大切です!
引き続き、家づくりをお楽しみください。
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