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建売住宅の断熱性能は低い?断熱材や気密性など確認すべき点を紹介

ー新築建売 不動産屋のマメ知識ー

建売住宅の断熱性は低い?

こんな悩みの方におススメ 

  ☑購入後に寒さによる後悔をしたくない方
  ☑建売住宅の断熱性能の実情を知りたい方
  ☑何をチェックすればよいのか知りたい方

このコラムでお伝えしたいこと 

  ☑断熱性能が低い家に住むリスクを知り
  確認すべきポイントを知ることで
  断熱性能のある家を選べるようになる

 


明和住宅営業担当
坂本 祐一郎

宅地建物取引士。
静岡市出身。

大学卒業後、大手ハウスメーカーに住宅営業として勤務後、2019年に明和住宅へ転職。
大手ハウスメーカーと地元工務店双方を経験しているため、両側の目線での住宅提案が可能。土地も扱う明和住宅において、セミオーダー形式による注文住宅のコストカット提案等、地元工務店ならではの柔軟性を活かした営業活動を行う。


皆さんこんにちは。
明和住宅スタッフ営業担当の坂本です。

最近、寒くなってきましたね。皆様、風邪など引かずお元気で快適にお過ごしでしょうか?

注文住宅と比較してリーズナブルな価格がメリットの建売住宅ですが、「断熱性能が低く、夏は暑く冬は寒い」というイメージから、購入をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実際にはいくつかのポイントを事前に確認することで、「断熱性能が低かった」と後悔するリスクを避け、快適なマイホームを手に入れることができます。

この記事では、建売住宅の断熱性能が低いと言われる理由から、購入前に確認すべき具体的なポイント、さらに購入後でもできる断熱対策まで、わかりやすく解説します。

【この記事で分かること】

・建売住宅の断熱性能が低いと言われる3つの理由

・断熱性能が低い住宅に住むリスク

・建売住宅の断熱性能で事前に確認すべき6つのポイント

・購入後に建売住宅の断熱性能を高める方法


建売住宅の断熱性能が低いと言われる3つの理由

建売住宅の断熱性能が低いと言われる3つの理由

建売住宅の購入を検討している方にとって、断熱性能は重要なポイントです。建売住宅は手頃な価格とすぐに入居できる利便性が魅力ですが、一方で「断熱性能が低い」と言われることもあり、不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。断熱性能が低いというイメージをもたれる背景には、いくつか理由があります。

ここでは、建売住宅の断熱性能が低いと言われる3つの理由について詳しく解説します。

断熱材のグレードが低いことがあるため

建売住宅ではコスト削減の観点から、グレードの高くない断熱材が使われることがあります。

住宅の販売側は、購入者の予算に合わせて価格を設定するため、住宅の性能面よりも販売価格を重視する傾向が強いです。その結果、断熱性能よりも見た目や間取りにコストが割かれ、断熱材のグレードが調整されることもあります。

安価な断熱材の欠点は、室内の快適な温度を維持しにくく、外気の影響を受けやすいという点です。例えば、住宅によく使われる「グラスウール」という断熱材は、密度や厚みによって断熱効果が大きく異なります。低グレードのものではその効果が十分に発揮されません。

グレードの低い断熱材が使用されている住宅では、夏は外の熱気が伝わりやすく、冬は暖房の熱が逃げてしまい、室温が安定しにくい住宅環境になってしまいます。


窓やサッシの断熱性能が低いことがあるため

住宅の断熱性能を考える上で、重要なポイントの一つが「窓」です。家の中で熱の出入りがもっとも多いのは窓であり、窓の断熱性能が低いと、家の中の熱が外部に逃げやすくなります。

建売住宅では、コストと耐久性のバランスから、アルミサッシが採用されるケースが多いです。アルミサッシは金属製であるため熱を伝えやすく、冬場は冷えやすいため、結露の発生原因にもなります。

樹脂フレームや複層ガラス(二重・三重ガラス)が用いられた高性能な窓であれば、断熱性や防音性は高いです。しかし、建売住宅ではこれらの仕様が採用されることは少なく、結果として窓からの熱損失が断熱性の低下を招く大きな原因となっています。

 

気密性の確保が不十分なケースがあるため

住宅で快適に暮らすために、断熱性と同様に重要なのが「気密性」です。気密性とは、住宅内の隙間がどれだけ少なく、空気の出入りが抑えられているかを示す性能を指します。

建売住宅は、コストを抑えて効率的に建設されることから、気密性が高くないケースも少なくありません。その結果、窓や壁、ドア周りなどに小さな隙間ができ、暖めた空気が外へ逃げやすくなり、暖房効率の低下を招いてしまいます。

住宅の気密性能は「C値(相当隙間面積)」という数値で表され、数値が小さいほど隙間が少なく気密性が高い住宅であることを示します。しかし、建売住宅では気密測定自体が行われないことも多く、実際のC値(相当隙間面積)が提示されないことも多いです。

また、断熱材の施工不良や継ぎ目の処理が不十分な場合にも、気密性は著しく低下してしまいます。こうした施工のわずかな不備が積み重なることで、室内の温度が一定に保たれにくくなり、冷暖房の効きにもムラが生じてしまうのです。



断熱性能が低い住宅に住むリスク

断熱性能が低い住宅に住むリスク
断熱性能の低い住宅に暮らすことは、日々の暮らしに様々な悪影響を及ぼす可能性があります。単に「夏は暑く冬は寒い」といった不快さだけでなく、光熱費の増加や健康面への影響、さらには家の劣化を早めることにもつながりかねません。

ここでは、断熱性能が低い住宅に住むことで起こりやすい3つのリスクについて詳しく見ていきましょう。

ヒートショックの危険性がある

ヒートショックの危険性がある
断熱性能が低い家では、室内の温度差が大きくなるため、ヒートショックを引き起こすリスクが高まります。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に大きな負担を与える現象です。

一般的に、10℃以上の温度差が発生するとヒートショックが起こりやすいとされており、冬場に特に注意が必要です。

例えば、暖房の効いたリビングから冷え切った廊下や脱衣所、浴室へ移動する際などに起こりやすく、最悪の場合、心筋梗塞や脳卒中といった重篤な健康被害を引き起こす恐れもあります。

断熱性能が低い住宅では、部屋ごとの温度差が大きくなりやすいため、日常生活の中で知らず知らずのうちにヒートショックの危険にさらされることになるのです。

 

光熱費がかさむ
断熱性能が低い住宅は外気の影響を受けやすいため、快適な室温に保つための光熱費が年間を通して高くなりやすいです。

特に冬場は、暖房で室内を暖めても熱が壁や窓から逃げてしまうため、暖房機器を長時間使用する必要があり、その分電気代や燃料費がかさんでしまいます

また、暖房機器をフル稼働させても部屋が十分に暖まらないことから設定温度を上げ過ぎてしまい、結果的に消費エネルギーが増大します。

エアコンや電気ヒーター、石油ストーブなどエネルギー消費量の多い暖房機器を併用するケースも多く、ホットカーペットや電気毛布などの補助暖房器具を使うことで、光熱費はさらに増加するでしょう。

夏も同様に、断熱性が低い家では外熱気が室内に侵入しやすく、エアコンの冷気が外へ逃げてしまうため、設定温度を低くしたり長時間稼働させたりする必要があります。

このように、断熱性能の低い住宅は一年を通してエネルギー効率が悪く、家計への負担が大きくなりやすいです。

 

結露やカビが発生する恐れがある

断熱性能が低い住宅では、室内と室外の温度差が大きくなることで、窓や壁の表面に結露が発生しやすく
なります。結露を放置するとカビの繁殖を招き、室内環境の悪化やアレルギーなど健康被害の原因となることもあります。

また、施工不良により、断熱材に隙間がある場合や十分に密着していない場合には、「内部結露」と呼ばれる現象が起こることがあります。これは、壁の内部で温度差によって水分が発生するもので、見えない場所でカビシロアリが繁殖し、木材の腐朽や構造体の劣化を進行させる危険があるため、注意が必要です。



建売住宅の断熱性能で事前に確認すべき6つポイント

建売住宅の購入を検討する際、見た目や間取りだけでなく「断熱性能」を事前に確認することが重要です。具体的には、以下の6つのチェックポイントを押さえることで、快適な住まいかどうかを判断できます。

  • 断熱等性能等級
  • 断熱材の種類
  • 気密性
  • 窓サッシの種類
  • 換気システムの種類
  • 暖房機器の性能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

断熱等性能等級

断熱等性能等級
引用:
国土交通省「住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設」

断熱等性能等級とは、住宅の断熱性能と省エネ性能を示す基準であり、断熱等性能等級は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき定められています。
等級は1から7まであり、数字が大きくなるほど断熱性能と省エネ性能が高くなります

等級

特徴・性能の目安

等級1

断熱・省エネ性能が極めて低い

等級2

当時の最低限の省エネ基準。性能は低い

等級3

一定レベルの断熱・省エネ性能

等級4

「次世代省エネ基準」壁・天井・窓の断熱あり。

冬室温8℃程度を確保

等級5

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準。等級4より約20%省エネ

等級6

等級4より約30%省エネ

等級7

等級4より約40%省エネ

2025年4月からは、すべての新築住宅で「断熱等級4以上」への適合が義務付けられています。これにより、断熱等級3以下の住宅は新たに建てることができません。
家選びの基準

引用:国土交通省「家選びの基準変わります」

さらに政府は、2030年までに「等級5」を新たな最低ラインに引き上げる方針を打ち出しており、今後はより高い省エネ性能を備えた住宅が主流となる見込みです。

建売住宅を選ぶ際には、最低でも「断熱等級4以上」を基準とし、UA値(外皮平均熱貫流率)が0.6W/㎡K以下を目安にすると良いでしょう。UA値とは、住宅全体の熱の逃げやすさを示す数値で、数値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。UA値を確認することで、快適で省エネな住環境を実現しやすくなります。ただし、少し視点を変えると、「断熱等級4の家も2030年には現行法においては基準未到達の家」になってしまうことになります。可能であれば「断熱等級5以上」の家を探すことが理想的かと思われます。

断熱材の種類

断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴と性能差があります。代表的なものとして、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、発泡ウレタンフォーム(硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームなど)が挙げられます。

同じ種類の断熱材でも、密度が高く厚みがあるほど断熱性能は向上します。

例えば、一般的に断熱材として使用されるグラスウールの場合、10kg/㎥から96kg/㎥までのバリエーションがあり、住宅では48kg/㎥以下のタイプが採用されることが多いです。

また、同じ密度でも繊維が細いほど断熱性能が高くなり、熱を伝えにくくなります。


硝子繊維協会「グラスウール(短繊維)の特長/断熱性」

引用:硝子繊維協会「グラスウール(短繊維)の特長/断熱性」

そのため、建売住宅を選ぶ際には、断熱材の種類だけでなく、密度の高さや繊維の細さといった品質面を確認することがポイントです。

気密性

先述の通り、住宅の隙間の少なさを示す「気密性能(C値)」は、建売住宅の断熱性能を左右する重要な要素です。

C値は床面積1㎡あたりにどれだけ隙間があるか(c㎡)を示す数値で、「C値=住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面積」で求められます。数値が小さいほど隙間が少なく、冷暖房の効率が高い住宅であることを意味します。

例えば、延床面積100㎡の住宅で隙間の合計が100c㎡の場合、C値は1.0となります。


現在、明確な国の基準は設けられていないものの、高気密住宅の目安として「C値1.0以下」が望ましいとされています。気密性が高い住宅は、室温を一定に保ちやすく、省エネ効果や快適性の向上にもつながります。

 

窓サッシの種類

住宅の熱の出入りがもっとも大きい部分は窓であり、断熱性能を知る上で重要なポイントです。窓の性能は、サッシ(窓枠)とガラスの組み合わせで性能が決まるため、必ずセットで確認しましょう。

サッシの素材には主に「アルミ」「樹脂」「アルミ樹脂複合」の3種類があり、アルミは軽量で安価ですが熱を伝えやすく、断熱性は劣ります。一方で、樹脂サッシやアルミ樹脂複合サッシは熱を通しにくく、断熱効果が高いのが特徴です。

特に樹脂フレームは、熱の伝わり方がアルミフレームと比べて約1400分の1と極めて低く、室内の温度を一定に保ちやすいのが特徴です。

窓ガラスの種類については、2重構造の「複層ガラス(ペアガラス)」が基本です。さらに断熱性を高めたい場合は、3重構造の「トリプルガラス」や、熱を通しにくくする特殊コーティングが施された「Low-E複層ガラス」がおすすめです。

トリプルガラスは、複層ガラスにもう一枚ガラスを加えたものです。高価で重くなりますが、断熱性はもちろん、防音性や防犯性も向上します。Low-E複層ガラスは熱が伝わりにくい加工がされており、断熱性を高められるのが利点です。

以上のことから、「アルミ樹脂複合サッシ」と「Low-E複層ガラス」を組み合わせた窓が、高い断熱性能を発揮するといえるでしょう。

 

換気システムの種類

換気システムの種類
2003年の建築基準法改正以降、すべての住宅には24時間換気システムの設置が義務付けられています。これは、室内の空気を常に循環させ、湿気や有害物質を排出するための仕組みです。

ただし、一般的な換気システムでは、外の冷たい空気をそのまま室内に取り込むため、冬場には冷たい空気が流れ込み、室温の低下や暖房効率の悪化を招くことがあります。これにより、光熱費の増加につながることも少なくありません。

その点、「熱交換型の換気システム」は室内の空気を排出する際にその熱を回収し、外から取り込む空気を暖めて室内に戻すため、室温を安定させやすいことが特徴です。

建売住宅を選ぶ際は、熱損失を抑え断熱性能を維持しやすい熱交換型の換気システムが搭載されているかを確認するとよいでしょう。

さらに、安定した換気を行うためには、換気経路を設計しやすい「ダクト式換気システム」が採用されていることも確認ポイントです。

暖房機器の性能

建売住宅を検討する際は、床暖房を含めた暖房機器の性能も重要なチェックポイントです。

コストを重視した住宅の場合、部屋の広さに対して性能が不十分なエアコンや、古いタイプの暖房器具が設置されているケースも見られます。そのような場合、部屋全体を効率よく暖められず、特に冬場には寒さを感じやすくなります。


室内で快適に過ごすためにも、暖房器具のメーカーや型番を事前に確認し、スペックや性能が居住空間に適切であるかをカタログやインターネットで調べておくことが重要です。

 

建売住宅の断熱性能を高める方法

建売住宅の断熱性能を高める方法
建売住宅に実際に住み始めてから、予想以上に断熱性能が低いと感じるケースもあるかもしれません。そのような場合でも、以下のような対策をすることで、住宅の断熱性能を向上させることが可能です。

  • 断熱性の高いカーテンを使用する
  • 窓に断熱シートを貼る
  • エアコン、ストーブ、床暖房など複数の暖房器具を併用する
  • サーキュレーターを使って空気を循環させる 
  • ラグやカーペットを敷く
  • コンセントにコンセントカバーを追加する
  • ドアの開閉回数を意識する

これらの対策を上手に組み合わせて室内環境を保ち、快適な住まいを実現しましょう。

まとめ

建売住宅は手頃な価格で購入できる反面、コスト削減や工期短縮の理由から、断熱材のグレードや窓の断熱性能が低めに抑えられていることがあります。断熱性能の低い家を選んでしまうと、光熱費の増加やヒートショックのリスク、結露やカビの発生といった問題につながる恐れがあるため注意しましょう。

建売住宅の物件購入前には、断熱等性能等級や窓サッシの種類などを確認し、快適な住まいを選ぶことが重要です。万が一、購入後に断熱性能の低さを感じた場合でも、断熱カーテンや断熱シートなどを活用することで改善することが可能です。

快適で経済的な暮らしを実現するためにも、断熱性能を重視した住宅選びを心がけましょう。

なお、先にも触れましたが、2030年には国の断熱基準が「断熱等級5」に引き上げられることから、断熱等級4の家を購入すると、将来の売却時に「旧基準」や「現在の基準に満たない家」となる可能性がある点には注意が必要です。そのため、「断熱等級5以上」の家を検討することが推奨されます。

地元静岡で40年の実績を持つ明和住宅では、一級建築士による品質とデザインにこだわった家づくりを行っています。住宅性能表示制度に基づき、「温熱環境・エネルギー消費量(省エネ性)」の評価を受け、断熱性能は「等級1~4」、エネルギー消費量性能は「等級1~5」で表示しています。

さらに、高クオリティな住まいを実現するため、以下の「10の標準仕様」を実装しています。

①住宅瑕疵担保責任保険

②地盤調査・地盤改良

③ベタ基礎

④基礎パッキン工法

⑤エンジニアリングウッド(集成材)採用

⑥剛床工法

⑦通気工法

⑧外壁下地合板貼り

⑨陶器瓦

⑩Low-E複層ガラス

特に、居室の開口部には「Low-E複層ガラス」を採用し、美しい見た目と高い断熱性能を両立。冷暖房効率を高め、結露やカビによるアレルギーリスクの軽減にも貢献してしています。

→明和住宅10の標準仕様(参照)


また、
明和住宅では新築住宅の完成後に気密測定を実施しており、高気密といわれるC値1.0を下回る数値に仕上がっていることも特徴です。気になる物件を内覧される際などに確認していただくことも可能です。

静岡市で建売住宅をお探しの方は、ぜひ明和住宅にご相談ください。

「葵区の〇〇町で売土地探しています」
「この分譲地で建築予定ないですか?」
「○○学区エリアで探しているんですがおススメ物件ないですか?」

などなど、そういったご質問もお気軽にお問い合わせください。

→葵区の新築住宅を見る
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住宅購入は生涯に一度の大きな決断なので、充分なリサーチと慎重な検討が大切です!
引き続き、家づくりをお楽しみください。


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